ブログ・ウェブサイト引っ越ししました

なかなか更新されないなあとご覧くださっていたみなさま
この度ブログとウェブサイトをリニューアルいたしました。

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http://www.yamamotomasami.com/

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

SICF15 ご報告


 
この度、第15回スパイラル・インディペンデントクリエーターズフェスティバル/SICF15におきましてグランプリを受賞いたしました。

今年のSICFでは昨年に引き続き2度目のチャレンジということで、昨年の様々な反省点をフィードバックして出展作品と展示案の調整を重ねてきました。おかげで沢山の観客、作家、審査員のみなさまの反応やご意見を知ることができ、作品が含む良し悪し両面があぶり出され、今後の作品の課題として改めて確認することができました。この確認作業はまだ続いています。

それぞれのお客様の表情、驚きの叫び声()やお話しいただいたことなど、それぞれがとても印象に残っています。伝えなければ!と力む私に、ある観客の方が「そんなに話さなくても今言われたようなことって、ちゃんと伝わってるよ。」とおっしゃってくださったときは目の奥がじわっと熱くなりました。反対に前を通り過ぎて行かれる方ももちろんいらっしゃいます。

シャワーのように降り注ぐ反応に驚きつつも、アートやデザインなどを含めたクリエーションに興味のある人が大勢集まり、自分の言葉でアートを語る、この空間が楽しくて一日中ブースに張り付いていました。

芸術のための芸術になっていないか。社会的な視点が足りないのではないか。このような厳しい審査員の方々の問いも受けました。私は最終的には人それぞれの心の内奥に作品の印象がコレクションされ、ふとした折に思い出される、そのようなものになれれば良いなといつも思っています。あとは社会的な事柄を反映するとしても、それを詩的な方法で、余白を残して想像力を刺激するような、そのようなかたちで取り組みたいとも考えています。
 
いつも私の活動や作品を見守り、様々なかたちで支えてくださっている皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
 
SICF15ウェブページには5月末に受賞者の記事がアップされる予定です。

去無存菁



台湾・三義にあります富貴三義陶園ギャラリーの企画展「去無存菁」に出品いたします。展覧会は白磁をテーマに日本、中国、アメリカ、シンガポールから15名の作家が出品しています。今回私は空気の記憶シリーズから新作を出品しています。

台湾には昨年の春に旅行で初めて訪れました。亜熱帯から熱帯に属する台湾は気候が温暖で、街を歩いていてものんびりとした空気が漂って、人々も穏やかで温かいです。台南の南国の雰囲気も、台中の田園風景も地方ごとにそれぞれ違った魅力があり、忘れられません。台北や陶磁器の街・鶯歌の工芸品を扱うギャラリーやショップも空間やディスプレイがとても洗練されていて、空間、作品ともに日本とはまた異なるモダンさと新鮮さがあることが非常に印象的でした。また訪れたいと願いつつ、今回は作品だけ台湾にいってきます。

 
去無存菁

 会期   201453()-613()
                    11302100  火曜日休館   

                    31400よりオープニングレセプション

 
会場   富貴三義館

     苗栗縣36744三義八股路館前三巷1-10
 
                   http://www.fugui-sanyi.com.tw/  

 
 
出品作家出品作家 (順不同)



<中国> 施佩宜、盧嬿宇、鍾雯婷
<<<,<<<,<<<>,.
<日本>小島修、大谷祐里枝、山本優美、矢荻譽大、石山哲也、板橋廣美、前田直紀、柳井友一、高間智子、植葉香澄(シンガポール) 張蕙敏 (アメリカ) Katheline Taylor

、、、、、、、



 



 

溢れるひかり、水のおと

 


週末、久しぶりに河瀬直美監督の作品を見ました。私が河瀬監督の作品にはじめて出会ったのはベルギーに留学していた時のことです。演劇の教師をしている友人のお父さんに「素晴らしい日本映画があるんだけれど、そのタイトルの意味を教えてほしい。」と言付てられたことがきっかけでした。作品は「沙羅双樹」。沙羅双樹が持つ意味を調べてお父さんにお伝えすると深くうなずいておられました。

その友人の父親から借りた沙羅双樹のDVDをきっかけに、垂乳女、追憶のダンス、もがりの森、七夜待をベルギーと日本の映画館で見ました。今回見た作品は「萌の朱雀」です。映画のすべてのシーンにおいて、  光が 音が 声が 色が 俳優の息遣いが・・・・ うくつしくてひとつも見落とすまいと映像をじっと見つめます。とても繊細で目を凝らして見ていないと愛おしいものがふわっと揮発して消えてしまいそうな、そのようなうつくしさです。

ものを生み出すことに携わる者として「こんな世界の一端でも表現することができたら」と心底思わせてくれる方のひとりが河瀬直美監督です。改めて調べてみると河瀬監督は沢山の映画を撮っておられて、私が見たことのある作品はほんの一部なのでこのような事を書くのは浅はかかもしれません。好きな小説を一気に読むのではなくあえて少しずつ読み進めるように、河瀬直美監督の作品も時間をかけて見ていきたいと思います。



 

SICF15今年も出品します!

                                    


毎年5月のGWに東京・青山のスパイラルで開催されますSICFSpiral Independent Creators Festival)に昨年に引き続き今年も出品いたします。
 
SICFは青山にあります文化複合施設、スパイラルが次世代を担うクリエーターの発掘・育成・支援を目的として2000年から開催しているコンペティション形式のアートフェスティバルです。出品者の作品も絵画、立体・彫刻、工芸、インスタレーション、パフォーマンス、プロダクト、ファッションなど多岐に渡り、AB両日程で100組のクリエーターが参加します。

私はB日程(5月5-6日)に出品しております。ゴールデンウィーク、東京にお出かけの際はぜひお立ち寄りくださいませ。会場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

 
SICF15

会期   A日程 5月3日(土・祝)―5月4日(日・祝) 
     B日程 5月5日(月・祝)―5月6日(火・振替)

      両日ともに1100 - 1900 
           山本はB日程に出品しております

 会場    スパイラルホール(スパイラル3F
     東京都港区南青山5-6-2
        http://www.sicf.jp/#home
    

入場料     一般700/ 学生 500


[写真は出品作品] 
存在の感触-ビニールサンダル-
 / 陶土 / 手彫り / 左右各 W23.5×D8×H4(cm) / 2013
 


卯辰山工芸工房修了者作品展 2014



会期:2014年3月11()-316()
※3月13日(木)午前・午後会場におります


時間:午前10時~午後6

会場:金沢21世紀美術館市民ギャラリーA
 

金沢卯辰山工芸工房の修了を3月末に控え、早いもので最後の修了展となりました。作家としての自立と表現の深化を目指す20代から30代前半の若者が全国から卯辰山工芸工房に選考試験を経て集い、自らの制作・研究を三年間の研修として行います。

工芸はその歴史的な成り立ちからしても、言葉ひとつの括りの中で実に様々な領域を横断する複雑さを持つ世界です。私自身は工芸のひとつのジャンルである陶芸の素材、粘土や釉薬の特性や独自の制作プロセスを考察することにより、それらが現代の美術表現においてどのような意味や可能性を持ち得るかという問いから制作を行っています。ひいてはそのような考察から生まれた表現物が、現代に生きる私たちの本質的な興味、関心、感性とどのように連繋していくことができるかという心の底からの問いでもあります。

三年の研究の中で制作してきた「空気の記憶」「存在の感触」のシリーズは、かつて誰かに使用されていたであろう中古の衣類や日用品を観察し、その持ち主たちの気配、現代に生きる人々の匿名的な生の痕跡を焼き物に記憶させるという作品です。私は「焼成」という焼き物独自のプロセスを経て柔らかな土が固く変質し、与えられたイメージを頑ななまでに保持する性質を「土が記憶する」性質として、焼き物を「記憶メディア」として捉えています。土に象られた見慣れた日常の品々は、ざらざらとして脆い陶へと置き換えられ、個としての絶対的な孤独や哀しみを湛えた現代に生きる人々の存在を映しだします。

三年間の研究の集大成、新作「永遠の波」ぜひご高覧ください。



 


 





記憶の像


 

現在ギャラリー点で開催されている61in3展も残すところあと一日となりました。

写真は出品作品「記憶の(イメージ)す。()陶製指輪樹脂内包ていす。お時間ざいどうくおす。

 


Café-Reataurant Fusion21  






My works are now displayed at the café-restaurant, Fusion21 in the 21st Century Museum of Contemporary Art in Kanazwa.


言わずと知れた金沢の人気観光スポット、金沢21世紀美術館内のカフェ&レストラン Fusion21にて作品を展示・販売しています。飲食スペースの背もたれがガラスケースになっており食事をしながら作品を楽しんでいただけます。日中はたっぷりの(?)自然光の中で、また夜は照明により昼間とは異なる表情の作品たちをご覧いただけます。私の他にも陶芸作家・石永知美さん、ガラス作家の齊藤晃子さん、松田苑子さん(下写真)の作品が展示されています。美術館にお越しの際は是非お立ち寄りください。


展示期間 2014.1.8(水)ー2014.2.28(金)
     10:00-20:00 美術館休館日は休業 

場所   金沢21世紀美術館内 Fusion21


 



 

 61 in³ 


グループ展のお知らせです。
Group show for small size art works.


61 in3 

10cm×10cm×10cmの空間をインチ表示すると61立方インチになります。その空間に入る小さな美術作品を、彫刻、工芸、絵画などの分野から32名の作家が制作しました。それぞれの61 in3 に何が現れるか、32の提案をお楽しみください。

 
会期   2014,1.11()2014.2.2(日)
     12:00-18:00 木曜休廊

 
会場   ギャラリー点 

     石川県金沢市入江2243
         0762922140

お正月という港と船出



明けましておめでとうございます。2014年も本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
 
冬という季節の中でも大晦日までの冬の夜と、お正月を迎えてからの夜の明るさ(暗さ?)が違うという感覚が子供の頃からあります。この一日をまたいで太陽の位置が大きく変わるはずもないのですが、自分の心持ちが大きく影響してそう感じられるのだと思います。大晦日までの夜は、心地よいのですが深くて暗く、闇夜の中で人やら何かが活動しているような感じで、お正月を迎えてからの夜は光が闇の中にも行き届き明るい。(私の頭の中のイメージです)「迎春」という言葉のとおり、お正月を迎えるということは新たに春や太陽の光に向かっていくことなのですね。海外にいる私の友人はヨーロッパ圏の方が多いのですがキリスト教の文化圏ではこのような節目の感覚があるのかどうか、それはキリストの誕生日、クリスマスにあたるか、あるいは復活祭にあたるのでしょうか。今度聞いてみたいです。
 
このような印象を持っているせいか、年末に人々が新年を迎えるためにせわしげに支度をし、厳かに大晦日を迎え、お正月に新年への期待を胸に寺社に詣でる、そんな日本のこの季節が大好きです。
お正月には、別々に暮らす姉の家族や私の家族が実家に集まってきます。互いに、過ぎた一年の労をねぎらい、日頃離れて暮らす距離を埋めるように様々な報告、世間話を交わしお正月のひと時を過ごします。そんな家族の姿を見て、お正月は「港」のようだと思いました。私たちは旅を続ける「舟」で、集い賑やかな時間を過ごし、また各々の生活の大海原へと戻っていく、そしてまた「港」に帰ってくる。今年はそんなことを思いながら始まりました。2014年への船出です。

写真は、ベルギーに住んでいたころに旅行したギリシアのミコノス島の海辺で撮影した写真です。日本のお正月のことを書いているのになぜか、なぜなのか頭にギリシアの夜の港のイメージが浮かんでいました。イメージ通りの写真が記録になかったので、ギリシアの海辺の写真を載せました。